プロフィールムービー失敗例から学ぶ自作成功の秘訣
結婚式の映像演出といえば、もはや定番中の定番。特にプロフィールムービーは、欠かすことができない演出になっていますね。
けれどプロフィールムービーを式場に注文しようと思うと、予算は5~10万円。けしてお安くはない費用です。そのため「プロフィールムービーは自作しようかな」と考えているカップルも多数います。
そこで今回は、元プランナーの筆者が実際に結婚式本番で経験した実例をもとに『失敗例から学ぶプロフィールムービーを自作成功の秘訣』をご紹介したいと思います!
先輩カップルはどのくらいプロフィールムービーを自作してる?
「プロフィールムービーは結婚式では定番」とは聞くけれど、実際のところどのくらいの割合でプロフィールムービーは上映されているのでしょう。
ゼクシィ結婚トレンド調査2020をチェックしてみました。その結果なんと94.1%ものカップルがプロフィールムービーを上映したそう。
またそのうちの55.5%が「プロフィールムービーを自作した」と答えています。
なんと半分以上のカップルがプロフィールムービーを手作りしてるんですね!
参考にしたい♪自作プロフィールムービー実例
では参考のため、実際に手作りしたプロフィールムービーを見てみましょう。YouTubeには、これからプロフィールムービーを自作しようとしている方に参考になりそうな動画がたくさん紹介されていました。
今回はその一部をご紹介します。
動画作成初心者とは思えない仕上がりに!
結婚式のBGMでも人気のあいみょん「ハルノヒ」を使って自作されたプロフィールムービーです。なんと動画作成自体が初めてとのことですが、そうは思えないしっかりとしたプロフィールムービーに仕上がっています。
最後にはゲストへのメッセージ。そしてプロフィールムービーの長さもベストは5分台ときれいにまとめられているところもお手本にしたいポイントです。
無料ソフトを使ってもこのクオリティに♪
無料ソフトiMovieを使って自作されたプロフィールムービーです。
こちらの参考ムービーも初めての動画手作りだそうですが、そうは感じない仕上がりになっていますね。
コメントの背景が白く色付けされているところが、わかりやすくて◎です!
こちらのプロフィールムービーは、写真だけではなく前撮りの様子や、懐かしい映像を交えながら収録されているところもゲストの興味を引きつけるアクセントに♪
編集ソフトを使うとプロ並みの仕上がりです!
after effectsというadobe編集ソフトを使って自作されたプロフィールムービーは、写真の流れや途中のイラストなども本格的なデザインになっていますね♪
背景と写真、そしてコメントの色使いにしっかりとコントラストがついているので、どんな年代の方にも見やすく整えられているところも参考にしたいテクニックです。
結婚式は幅広い年代の方がお越しです。そのためおしゃれさやデザイン性も重視したいところですがいちばん大切なことは『わかりやすさ』。その点でもお手本にしてほしいと選んだプロフィールムービーです。
こちらの記事では、プロの編集者がおすすめする編集ソフトをご紹介しています。
これからプロフィールムービーを自作なさる時の参考にしてみてください!
プロフィールムービー自作失敗例から学ぶ成功のコツ
次は、これからプロフィールムービーを自作する方にぜひ知っていただきたい、筆者がプランナー時代に現場で見てきたプロフィールムービーの失敗例です。
失敗から学べる成功の秘訣があります!
作る時間が足りない!
これは、プロフィールムービーを自作する新郎新婦さまに最も多かった問題。プロフィールムービーを作る時間が無くなり、結婚式直前になってまでも尚、手作りにいそしんでらした新郎新婦さまはとても多くいらっしゃいました。
プロフィールムービーの制作期間は、内容によって違いがあります。ですが「動画をはじめて作る!」という場合には、できるだけ余裕を持って作業することをおすすめします。
結婚式の打ち合わせは、約4か月前からスタートします。打ち合わせの度に、次の打ち合わせまでに決めておくことや、作るアイテムも増えていきます。
そのため『結婚式の準備+プロフィールムービーの自作』はかなりの多忙になることが予想されます。
もしプロフィールムービーを自作するなら、結婚式の準備が忙しくなる前の、4か月以上前からはじめておくと安心でしょう。
長い……
プロフィールムービーには適した長さがあります。目安は5~6分程度。
これ以上長いと見るゲストの集中力が切れてしまい、逆に短いと必要な情報が伝えられなくなってしまいます。
特に多い失敗例は、長すぎるパターン。
「多くのゲストに自分たちのことを知ってほしい」そう強く思うと、どうしても情報量が多くなりがちです。
結婚式本番で長すぎてしまうプロフィールムービーを見ているゲストの様子を見ていると、途中で見飽きてしまって止めていた料理を食べだしたり、個々でお話を再開される方も。
せっかく頑張って作ったプロフィールムービーなのに、それは少し残念ですよね。
伝えたい情報がたくさんある場合は、他のアイテムと上手く情報の分散をしてみましょう。
例えば、プロフィールブックとプロフィールムービーで伝えたい情報のバランスをとるのも◎
プロフィールムービーを見ている間、ゲストは料理の手を止めたり、会話を控えたりと見ることに集中してくださいます。
プロフィールムービーを見ることが、ゲストの負担にならないように時間の目安は5~6分を目安にしておきましょう。
見にくい
プロフィールムービーは、見やすさも重要なポイント。幅広い年代のゲストがお越しの結婚式です。おじいちゃんやおばあちゃん、お子さまがプロフィールムービーを見ても
- 写真が見やすく
- コメントが読みやすい
この2つはプロフィールムービーを自作するうえで、必ず意識しなくちゃいけないポイントなんです。
特にゲストが「見にくい」と感じてしまうパターンは以下の4つ
- 写真が次々切り替わって、見ていて酔ってしまうような感覚になる
- コメントが多すぎて、読み切れないまま次の写真に移ってしまう
- おしゃれさを意識しすぎて、写真が見にくい
- 縦横の対比が上手くできていない
これまで出席した結婚式でプロフィールムービーを目にしたことも多いと思います。
何気なく目にしていたプロフィールムービーですが、実はトータルの時間や、写真を映し出す時間、コメントの文字数など細かなところが計算されつくした1本のムービーだったんですよ*
【プロフィールムービーの時間の決め方ガイド】写真は何枚?時間は何分使う?コツをご紹介します!
再生できない
プロフィールムービーの自作が完成したら、そのまま本番を迎えるのではなく、必ず事前に式場で試写をして再生できることを確認しておきましょう。
パソコンでプロフィールムービーを作り、パソコンで再生ができたとしてもDVDプレーヤーとなると読み込まないことも珍しくありません。
パソコンでプロフィールムービーを作ったらまずは、DVDプレーヤーでも流れるよう保存をします。そして自宅のDVDプレーヤーで流れることを確認してから、さらに式場のプレーヤーで再生確認をしてみましょう。
プロフィールムービーを持込する場合、ほとんどの式場では「必ず事前に試写をさせてください」といわれると思います。これはぶっつけ本番だと、プロフィールムービーが流れないことが多いからです。
そのため、プロフィールムービーを自作するときには、完成の目標スケジュールを結婚式本番ではなく、結婚式の2~3週間前を目安としてスケジュールを組みましょう。
曲が使えない!?
結婚式で使用するBGMは著作権法の関係で使えないものが一部あります。プロフィールムービーで使用する曲は、著作権許諾を受けなければいけないからです。
プロフィールムービーを自作する場合であっても、結婚式で使用する場合には著作権の申請が必要です。
こちらの記事では、結婚式で使用する曲の著作権について詳しくご紹介しています。
合わせてチェックしてみてください。
『結婚式の余興で使うBGMの著作権って?ISUMへの申請方法を紹介』
まとめ
結婚式のプロフィールムービーを自作するときのポイントをご紹介しました。
ですが、ご自身のパソコンスキルや結婚式までの時間を考慮すると
「プロフィールムービーを自作するのは難しいかも……」と思ってしまう人も少なくないかもしれません。
そんなときは、プロフィールムービーをプロに依頼する方法も◎
結婚式場よりも安く仕上げることができますし、自作する手間も省けます。
もちろん格安で仕上げることができる自作に比べれば、プロに依頼する分費用はアップしてしまいます。けれど、プロフィールムービーを手作りする労力を、結婚式にかかわる別のアイテム作りに費やしたり、ふたりでゆっくり過ごす時間を増やすことができるなどコスパは高め☆
結婚式の準備は、何かと多忙になります。
自分たちでできること、外注した方が良いことの境界線をふたりでじっくり相談してみてくださいね。