【結婚式の余興・演出の失敗を無くす!】映像や動画を作るときに気を付けておくべきポイント
結婚式で行われる映像や動画を使った演出は、この数年もっとも実施される件数が多くなった演出といえます。
ですが合わせて「失敗したかも……」と、残念な思い出になってしまうことも増えているのも事実……。
そこで今回は、結婚式の演出で映像や動画を使って余興を検討している方に向けて、事前に気を付けておくべきポイントをご紹介します。
実際に筆者がプランナー時代に直面した失敗例をご紹介しながら、失敗を事前に防ぐコツや、完璧な状態で結婚式を迎えるための段取りについて詳しくご紹介させていただきます。
結婚式で余興ムービーが人気な理由
この数年、結婚式の余興としてゲストから、そして新郎新婦さまからゲストへ行う演出としても人気の高い余興ムービー。
ゲストから新郎新婦さまへは
- スケッチブックリレー
- メッセージリレー
- パロディムービー
などが人気です。
新郎新婦さまからゲストへは
- オープニングムービー
- プロフィールムービー
- エンドロール
- サンクスムービー
など披露宴の中でも、余興ムービーはさまざまなシーンで流すことができます。
結婚式といえば、小さなお子様からご年配まで幅広い年齢層のゲストがお越しです。
余興や演出は、そのゲストみなさまにわかりやすく伝えることが盛り上がりを見せるコツ。
その点余興ムービーは言葉と映像、そして音楽も織り交ぜながら大きなスクリーンで流され、老若男女問わずわかりやすいのが魅力。その結果、会場全体を盛り上げることができるのも人気の理由です。
しかし一方では、余興ムービーはちょっとしたことがキッカケで、会場を盛り下げてしまう可能性も……。
余興ムービーよくある失敗パターンを知る
これは結婚式で流す映像や動画を新郎新婦さまが作る場合も、ゲストが作る場合もいずれにも共通する失敗例です。
「余興ムービーって、どんな内容にする?」
を考える前に、ぜひ知っておいてください。
余興ムービー失敗例 その1・「かぶってる…」
余興ムービーに使う曲は、披露宴で使用されていない曲を選ぶようにします。
結婚式に関わることは「もう一度」は避けるべきというマナーがあります。
同じことを繰り返す行為は「再び」というイメージを与えてしまい、結婚式の場合は「再び結婚をする=再婚をする」というイメージに紐づけされてしまうからだそう。
余興ムービーで使う曲も、可能なら事前に披露宴で同じ曲が使われる予定になっていないかをチェック。
ゲストが余興ムービーを作るときに、新郎新婦さまに直接聞きにくい場合には、式場に問い合わせをすれば教えてくれます。
結婚式当日に余興ムービーを流して、初めてそこで
「新郎新婦の作ったプロフィールムービーと、ゲストが作ったメッセージムービーの曲がかぶってる……」
なんて気まずい雰囲気にはなりたくないですからね……。
余興ムービー失敗例 その2・「聞こえにくい…」
たくさんの方からメッセージを頂く余興ムービーは、新郎新婦さまにもサプライズになりおすすめです。
ですが、たくさんの方からそれぞれメッセージを撮影して送っていただくため、撮影状況によっては
「メッセージが聞こえにくい……」
という失敗例が多発します。
メッセージ撮影を依頼する場合には、
- 「できるだけ周囲の騒音が無い場所で」
- 「室内でのメッセージ撮影をお願いします」
など事前に伝えておくことをおすすめします。
ですが、どうしても音量の調整が難しい場合には、テロップ(字幕)を入れてメッセージをわかりやすく伝える方法も。
最近はスマホの無料アプリでも、簡単に動画にテロップを付けることが出来るものもあるんですよ。
【VideoShow】
動画のトリミング・BGMの挿入・テーマの適用・字幕の挿入・図形の描画(落書き)・ステッカーの貼り付け・ 再生速度の調整などが可能です。
【FilmoraGo】
動画のトリミング・動画の回転・フィルタ、オーバーレイ・BGMの挿入・テーマの適用・映像効果の適用・字幕の挿入・保存画質の選択などが可能です。(windowsの無料体験版Filmoraもあります)
ぜひ、参考にしてみてください。
余興ムービー失敗例 その3・「使えない!?」
映像や動画の雰囲気作りには、BGMも重要な要素。
この数年、著作権に関して取り扱いが厳しくなりました。結婚式で使うBGMも同じく、事前に申請をしておく必要があります。
式場によって対応が異なっているので、使いたい曲が決まったらそのまま映像の作成に入るのではなく、事前に式場へ確認をしてみましょう。
結婚式当日になって
「この曲は使えないんです……」
なんてことになったら、大変ですから!
結婚式の余興で使用する曲の取り扱いについては、こちらの記事で詳しくご紹介していますので、是非合わせてご覧ください。
『結婚式の余興で使うBGMの著作権って?ISUMへの申請方法を紹介』
余興ムービー失敗例 その4・「長すぎた…」
結婚式で使用する余興ムービーの長さは、5~8分程度に収めるようにします。
これ以上長くなってしまうと、ゲストの集中力が途切れてしまうからです。
また式場によっては、余興ムービーを流している間、ゲストがムービーに集中できるようお料理のサービスを止めておくところもあります。
料理を楽しみにしているゲストが多いのにもかかわらず、長すぎる余興ムービーが原因で「温かいものは、温かいうちに」が叶わなくなってしまう可能性も……。
余興ムービーは「もうちょっと見たかったな」くらいの余韻を残す程度の長さがベスト。
8分以上の長さの余興ムービーは避けるようにしましょう。
【余興ムービーを流すなら】結婚式場へ事前に確認するべきコト
次も結婚式当日に映像や動画を流すときに注意してほしいポイントです。
いずれも、事前に確認しておけば、当日の失敗は防ぐことができます!
試写必須!事前に流れるのか確認
自宅のPCで動画が再生できたからといって、式場で必ずしも再生できるとは限りません。
まずは、完成した時点でパソコンからDVDに保存。
そしてパソコンではなく、DVDプレーヤーで問題なく流れるかどうかをチェックしてみてください。
そして無事流れたら、それを結婚式よりも前に式場に持参し、式場のプレーヤーでも問題なく読み込むかどうかを確認します。
多くの場合は、自宅の一般的なDVDプレーヤーで流れたものは、式場のプレーヤーでも流すことができます。ですがPC上で流れたものは、式場のDVDプレーヤーで流れないことも多々あり、事前に確認を怠ってしまうと、結婚式当日にせっかく作った余興ムービーを流せなくなる可能性も……。
結婚式の余興や演出で、映像や動画を使用する場合には、事前試写は必須です!
PCから直接上映する?
多くの式場では、余興ムービーや演出で使う映像をPCから流すことをおすすめしていません。その理由は、PCトラブルや操作不良により本番に流れなくなってしまうトラブルを防ぐためです。
ただゲストや新郎新婦さまの「どうしても」という場合には、一部OKをしているところも。
結婚式でどうしてもPCを使って動画や映像を流したい場合には、必ず事前に式場側に了承を得るようにしましょう。
その上で、PCの設置場所やコンセントの場所を確保するようにします。
結婚式当日の余興段取りもチェック
「準備もすべて整ったし、あとは本番を迎えるだけ!」と安心はまだ早い!
本番で余興ムービーを流す前と後の段取りもしっかり事前にイメージトレーニングしておきましょう。
余興ムービーを流す前後の段取りをイメージトレーニング
新郎新婦さまが映像や動画を使って演出を行う場合には、DVDさえ作っておけば、当日の段取りは式場側にすべてお任せすることができます。
ですが、ゲストが余興として余興ムービーを使用する場合には、流すのは式場側ですが余興ムービーを流す段取りは事前に自分たちで決めておく必要があります。
- 余興ムービーを流す前にはどんな挨拶をするのか
- 余興ムービーを流し終わったあと、誰がどのような言葉で締めくくるのか
など、自分たちの出番の流れを余興メンバーで事前にイメージトレーニングしておきましょう。
こちらの記事では、ゲストが余興を行う際の挨拶の方法について詳しくご紹介しています。
『【結婚式の余興を控えたあなた必見!】好印象を与える挨拶の方法』
余興ムービーをプレゼントするなら…
余興ムービーの魅力は、結婚式当日にムービーの披露が終わったらそのまま新郎新婦さまにそのDVDを記念としてプレゼントできるところ。
そのためには、DVDをプレゼント仕様にしておくことをおすすめします。
結婚式本番で流すDVDとは別に、新郎新婦さまにプレゼントできるようラベル作りやラッピングをしておくと、余興ムービーを流し終わったあとに
「新郎新婦さまにプレゼントです」
とそのままゲストみんなの前で、披露宴中に贈ることができますよ。
まとめ
結婚式の余興や演出で、映像や動画を流すときに気を付けておくポイントをご紹介しました。
余興ムービーの失敗を防ぐためには、事前に『他に使用する曲とかぶっていないか』『収録している音量は聞こえにくくなっていないか』などいくつか確認しておく必要があります。
また作った余興ムービーが、式場の機器でも流すことができるかも事前の試写は必須です。
結婚式本番に備えて、余興ムービーを流す前後のイメージトレーニングも忘れずに。新郎新婦さまにプレゼントできるようラベルやラッピングされたプレゼント用のDVDを準備しておくと結婚式本番、ゲストの前でプレゼントすることもできますよ。
余興ムービーは言葉や文字、音楽でゲストに伝わりやすく結婚式で人気の高い演出です。
頑張って作った余興ムービーが、新郎新婦さまやゲストにとって忘れられない思い出のひとつになりますように……。