新郎新婦を喜ばせるコマ撮り余興ムービー5選!初心者でも作れる動画制作のポイントとは?

2017年12月9日

新郎新婦に余興を頼まれたけれど、式当日に出し物をするのは緊張する・・・という方には、余興ムービーを制作するのがおすすめです。事前に作っておけば、式当日は余裕を持って臨めますし、工夫次第で新郎新婦を喜ばせることも感動させることもできます。

コマ撮りムービーは、少しずつ動かした写真を何枚も繋げてアニメーションにした動画のことで、特別な動画編集ソフトは必要ありません。ただし、撮影する手間や編集する時間はかかるので、式まで3ヵ月以上時間がある方や、制作を手伝ってくれる友人がいる人が必要です。

この記事では新郎新婦を喜ばすことのできるコマ撮りムービーの例と、企画時に気を付けるべきポイントや制作の流れを解説します。余興ムービーの中でも手間は掛かりますがアイデア次第でユニークな作品ができて、新郎新婦やゲストに動画のクオリティへの驚きや独自のストーリーを作れるのがおすすめです。

新郎新婦を喜ばせるコマ撮り余興ムービーアイデア5

コマ撮りムービーとは、写真の切り抜きをカメラで撮影し、編集ソフトで動画の形に繋げることで完成します。撮影する手間と編集する時間がかかりますが、映像編集に特別な技術がない素人でも簡単に制作が可能です。カット数が多くなるのでその細かな調整をできる方であれば編集は可能です。

実際の作り方の解説を始める前に、素人でも作れるコマ撮りムービーのアイディアを紹介していきます。

1. コマ撮りの基本はメッセージ&ダンス

【出典:YouTube

前半がこのコマ撮りムービーのメイキングムービーになっており、どれだけこのムービーに力を入れてきていたかが分かります。

様々なポーズの写真を撮影し、写真の背景を消す作業に取り組んでいる様子が動画に収められました。この背景を消す作業を9月の1ヶ月の間に750枚も行ったということも伝えられています。

写真の背景をパソコンを使って消すのは、素人にとっては逆に面倒かもしれません。基本的には写真を印刷して背景をハサミで切り取ると良いですね。
このムービーは企画の構成、絵コンテ作り、次に撮影している様子、写真を印刷して、切り抜く流れ、撮影している様子も前半に組み込まれているので、どうやってコマ撮りムービーをつくっていくのかというイメージが湧きやすいのですね。

印刷した人物写真を歩かせるにはどんなポーズを撮ればいいのかということや、背景のデザインなど模範となる点が多く、コマ撮りの教科書のようなムービーです。

2.とにかく踊らせる

【出典:YouTube

とにかくたくさんの人に写真を提供してもらって、踊ってもらっています。メッセージが少ないですが、登場人物が多いのが魅力ですね。たくさんの人が登場することで、新郎新婦は「私たちのためにこんなにたくさんの人が制作にかかわってくれたのか」と嬉しく感じるものです。

会社の部署ごとに写真を集めて、動画に登場させています。コマ撮りムービーなら、ポーズを5~6個指定して、スマホで撮影して送ってもらうだけで、ムービーに参加させることができるので、離れた相手でも参加が簡単です。このムービーのようなポーズの写真を撮影するだけなら、周囲の人に負担をかけないので参加してもらいやすいでしょう。

また、日ごろ踊ったりはしゃいだりするのが苦手な人でも、写真を撮影するだけで簡単に踊らせることができるのも面白いところですね。

3.背景で魅せる

【出典:YouTube

この動画の背景には、新郎新婦の思い出の場所が写真で登場します。仲良し4人組が、新婦の思い出の場所を巡るというストーリー仕立てになっていますね。

動画の冒頭では最初はセブンイレブンで仲良し4人組が集合し、その4人組がたくさんの想い出の場所で、友人・知人のコマ撮りのダンスを鑑賞しながら、ムービーが進んでいきます。

背景に登場人物との縁が深い場所を出しているところも面白いですね。ここまで凝った動画をつくるには、動画全体の構成を考える段階でどれだけ完成像を明確に持つのかが非常に重要となってきます。

4.現実には絶対無理なフォーメーションダンス

【出典:YouTube

冒頭はレゴで「HAPPY WEDDING」の文字を模り、その後、友人たちの写真の人形とレゴブロックの人形が共演してムービーがスタートします。

その後は思い出の写真を合間に挟みながら、9人の息がぴったりと合ったフォーメーションダンスをコマ撮りで作っています。

ダウンを9人で本番に披露するのは練習も大変ですし、なかなか難しいと思います。しかし、コマ撮りムービーなら簡単に実現できてしまうのです。

5.集めたメッセージをコマ撮りに

【出典:YouTube

友人たちからメッセージを集めた写真を使って、コマ撮りムービーをつくっていますね。ポーズ数の数が少ないので、参加する人の負担が少なく、シンプルで難易度が低いムービーです。これだけでも結構かわいく見えますね。

最後のシーンでは登場人物全員を集めて、一度に撮影して見せています。一度にたくさんの写真を使って行う撮影はなかなか大変だとは思いますが、新郎新婦はたくさんの人が協力してくれたことを実感できる大切なシーンなので、ぜひチャレンジしてみてください。

一部写真が遠くて、メッセージが小さすぎて見えないのが残念なので、ご自身が制作されるときは気を付けてくださいね。

クオリティの高いコマ撮り余興ムービーを作成するポイント

コマ撮りムービーを作る際に、一番大切なのが企画段階です。

企画段階では、「構成」「背景」「制作風景の記録」を抑えておくと、編集段階で素材不足になることなく、クオリティの高い動画を作ることができます。

・最初の構成に力を入れる

本当にクオリティの高いものを作りたい場合は、一番力を入れるべきところは映像全体の構成です。

新郎新婦に何を伝えるのが目的なのか、尺は何分なのか、誰に協力してもらえるのか、どんなストーリーにするのかといったことを具体的に考え、ムービーの全体像をつくりましょう。

ストーリーはどんなものでも構いません。コマ撮りの背景がいろいろな想い出の場所になっているだけでも「これまでを振り返っている」というストーリー性を感じることができます。

構成がしっかりと練られたストーリー性の高いムービーをつくれると、よりいっそう完成度の高いムービーに仕上がりますよ。

写真がダンスする背景と床を制作する

実際にコマ撮りを撮影するときに使用する背景を工夫しましょう。特別お金をかけたりする必要はありません。

100円均一で販売されている包装紙を使ったり、写真などを使ってつくると良いでしょう。また、床の部分も忘れずに装飾してくださいね。こちらも包装紙などでもOKです。

撮影に使用するビデオカメラが映す範囲を確認しながら、背景の裏側の家財道具などが映り込まないように、少し大きめに余裕を持たせたサイズで背景や床を制作してくださいね。

・制作風景も記録しておく

コマ撮りの制作風景を動画や写真で記録しておきましょう。コマ撮りムービーは写真を切ったり、1コマ1コマ撮影するような作業が続き、地道な努力が必要です。しかし、再生すると、そのような努力の過程は映っていないので、結構簡単そうに見えることもあります。

新郎新婦に「大変だっただろうなあ」と敢えてイメージさせた方が、より新郎新婦にも愛情が伝わりますよ。メイキングムービーは余興ムービーの最後にエンドロールで流したり、余興ムービーのオープニングで前振りに使うのもいいでしょう。

事前の準備が必要!コマ撮り余興ムービーの作り方

それでは、コマ撮りムービーの作り方を具体的に説明していきます。

①制作スケジュールを決める

結婚式の披露宴当日から逆算して、3か月程度でスケジュールを練りましょう。写真を集めるのに1か月、撮影するのに1か月、編集作業に1か月と考え、余裕を持って進めた方が良いですね。

②映像の構成を決める

コマ撮りムービー 構成
【出典:YouTube

まずは誰が登場してどんな動きをして、どんなメッセージを伝えるかを決めましょう。

この構成に合わせて、必要なものを準備していくことになりますので、ここを明確に決めましょう。絵コンテを書くなどして、全体像をはっきりと決めることが大切です。

③機材・材料を準備する

次に機材を準備しましょう。絶対に必要なのは以下のグッズです。

準備するもの

・カメラ(スマホでOK)
・三脚⇒三脚がないとブレてしまい、ちゃんと取れない
・背景のグッズ
・編集のためのパソコン

背景のグッズは100均で売られている包装紙や画用紙を貼り合わせたりして作ります。小さなおもちゃなど小物を使って飾りにしてもいいでしょう。

 床部分のマットも忘れずに作りましょう。ミニチュアのテレビの収録用セットをつくるようなイメージです。引きのショットを取る場合も考えて、1畳分くらいの広めのセットを準備することをおすすめします。

登場人物を撮影する

コマ撮りムービー 撮影
【出典:YouTube

登場人物を撮影するときは以下の3点に気を付けてください。

 ・なるべくたくさんのポーズを撮影する
・動かす予定がある場合は動きが伝わる写真を撮る
・人物の動きが必要な場面はチェックしておく

遠く離れた人に写真だけをお願いする場合は、ポーズをイラストで描いたり、お手本の写真を自分で撮ったりして明確に指示しましょう。

登場人物を印刷し、切り抜く

コマ撮りムービー 写真切り抜き
【出典:YouTube

登場人物のポーズが取れたら印刷して切り抜き、自立する紙人形をどんどん作っていきましょう。自立させるために、厚手の写真用紙を使用するのがおすすめです。

登場人物の周りの背景を切り抜いて背景を白色にしてから印刷して切り抜きます。パソコンの場合は「Photoshop」というソフトを使用して行います。(1ヶ月は無料で使用できるのでその間に気合いを入れて背景の作業をするのをおすすめします。)スマホのアプリでは、「Cut+Mix Studio 写真をトリミング、合成するというアプリ」が比較的自動で切り抜きを行う上では便利です。

コマ撮りムービー 印刷
【出典:YouTube

コマ撮り撮影をする

コマ撮りムービー 撮影
【出典:YouTube

コマ撮り用の写真を撮影する際は、以下の2つのポイントに気を付けましょう。このポイントを疎かにすると、映像が見にくくなり、クオリティが下がります。

・三脚を使ってカメラが動かないように固定

 コマ撮りを撮影する際は必ず三脚を使用し、カメラが動かないように固定しましょう。カメラがずれてしまうと映像もずれてしまい、見にくい映像になってしまいます。

・背景を動かさない

カメラと同じように背景のセットも動かないように細心の注意を払いましょう。人形と一緒に背景も動いてしまうと、人形が動いているように見えなくなってしまうのです。

カメラや背景を大幅に動かしてしまった場合は、映像が台無しになってしまうこともあり、やり直した方がいいケースもあります。特にこれらの点は、慎重に注意を払ってくださいね。

撮影した写真を編集する

写真が揃ったら、その写真を動画編集ソフトで編集します。写真を順番に流していくだけですので、iMovieなどシンプルな動画編集ソフトで問題ありません。iMovieでも時間経過とコマの数を見ながら編集をすれば、うまくいきます。静止時間がバラバラだと、スムーズに動いているように見えにくくなるので気を付けましょう。

ポイントはBGMのテンポに合わせて写真を切り替えていくということです。ですので、BGM選びも重要になります。店舗のいい曲を選んで、楽しい雰囲気を出していきましょう。

まとめ

さて、コマ撮りの余興ムービーの作り方について詳しく紹介してきました。こちらは当社が編集を担当させて頂きましたコマ撮りムービーになります。お客様と何度もやりとりをして完成までもっていきました。当日の披露宴では以上から「スゴーイ!」という歓声があがったそうです。

コマ撮りの余興ムービーは特別な撮影・編集技術がなくても、撮影や編集の手間さえかければ、誰でも作れるのが大きなメリットです。写真をたくさん撮影するのは大変ですが、完成して、上映して喜んでもらえたときは達成感を感じることができます。

あなたの努力に新郎新婦もゲストもきっと感動してくれるでしょう。ぜひこの記事を参考にチャレンジしてみてください。

ただ、結婚式当日まであまりにも時間がないという人や、コマ撮りムービーの編集が難しいと感じている人は新郎新婦を感動せるポイントを掴んでもらい、ぜひ感動的な余興を作り上げてください。

ぜひ、こちらの記事も参考にしてください。

>>余興ムービー制作のプロが教える感動をよぶ余興ムービーの作り方