【結婚式の余興】バンドを生演奏したい時に結婚式場へ確認するポイントと搬入の注意点とは?

2016年10月29日

結婚式で余興を頼まれたひとの中には、得意の楽器演奏を予定しているひともいますよね。

結婚式の余興は、披露宴を盛り上げることが目的。
その点、迫力のある生演奏は盛り上がること間違いなし!といえるでしょう。

けれど結婚式当日、生演奏を披露する前には、それなりの準備が必要です。
もちろんカンペキに仕上げるべく、惜しみない練習は欠かせません。

それにもう一つ大切なことは、結婚式場の担当プランナーとの蜜な打ち合わせです。

打ち合わせの内容次第では、余興の成功を左右するといっても過言ではありません。

そこで今回は、結婚式の余興で生演奏を予定しているあなたに、式場担当プランナーとの打ち合わせポイントをご紹介します。

そもそもバンド演奏ができない場合がある!

生演奏 出来ない場合がある
今、余興に生演奏を予定しているかもしれませんが、そもそも式場が『生演奏NG』としているところがあるのをご存知ですか?

いくら頑張って生演奏の練習をしても、結婚式の直前になって
「あの……、うちの式場、生演奏は禁止なんです」
なんて事態が起きては、大変です!

生演奏が禁止になっている理由は、式場の構造にあります。

例えば大型のホテルなどでは、隣り合わせになっている披露宴会場を仕切っているのは、一見壁に見えますが、実は大型のパテーションになっていて開閉できるシステムになっているところも。

本物の壁ではないのでとても薄く、生演奏ほどのボリュームだと隣の披露宴会場に音が漏れ聞こえてしまう場合があるんです。

だから同時間帯で、隣の披露宴会場でも結婚式が行われていた場合には、生演奏が出来ない場合があります。

また住宅街の中に立っているゲストハウスなども、周囲へ騒音の迷惑を掛けてしまうことから一部生演奏を禁止しているところも。

そのため結婚式の余興で生演奏をする場合には、まず式場へ結婚式で生演奏をしても良いのかを確認するところから始める必要があります。

アンプの使用を希望するなら会場へ事前確認が必要

会場によっては、アンプの持込が出来ない場合もあります。

  • となりの披露宴会場でも同時に結婚式が行われている
  • 貸切の式場では、近隣の住宅やオフィスの迷惑になる

このような理由があるからです。

披露宴の演奏でアンプ使用を予定している場合には、必ず事前に式場側に確認するようにしましょう。

またアンプ使用が可能でも、延長コードなどが必要になる場合もありますよね。

  • 演奏する場所
  • コンセントの位置
  • 延長コードの貸し出しの有無

これらを確認しておくと良いでしょう。

また、楽器の音やアンプからの音をラインで直接ミキサーにつないで会場スピーカーから出す場合は、音声ライン費などが発生する場合もあります。

事前に確認しておくようにしましょう。

ドラムセットや太鼓などは結婚式で演奏できないことも……

ドラムセットや太鼓など、かなり大きな音が出る場合は、披露宴の余興で使用できないことがあります。

これは先ほどのアンプと同じ理由で、隣接する別の披露宴会場や、近隣との騒音トラブルを防ぐためです。

ただし
「本来はドラム禁止だけど、この時間の間だけならOK」
と、イレギュラーで対応してくれる場合も。

結婚式の余興でドラムや太鼓の生演奏を予定している場合には、練習を始める前にまずは使用OKか否かを式場に確認を。
そしてOKの確認を得てから練習に入るようにしましょう。

「会場にピアノがあるから安心」ではない

結婚式場のなかには、披露宴会場にピアノを常設しているところがあります。

「だったら、そのピアノを借りて余興をしよう。」
となってしまいそうですが、ちょっと待って!

ほとんどの式場では、ピアノを利用する場合には’ピアノ使用料’がかかります。1回の使用で数千円から、高額の場合は『1回の披露宴へのレンタル料』として使用回数関係なく1~2万円と設定している式場もあります。

そのため、ピアノの使用料が余興の予算を圧迫してしまう可能性も……。

「余興の予算を出来るだけ抑えたい」という場合には、キーボードを持ち込むという裏技もあります。

結婚式の余興で、ピアノ演奏を予定しているなら、まずは使用料を確認してみましょう。

余興の生演奏は小物もいろいろ必要ですね

結婚式での生演奏となれば、楽器以外に必要になることが予想されるのが

  • マイク
  • マイクスタンド
  • 譜面台

などですね。

通常、披露宴会場にはマイクは数本用意されています。
式場や、披露宴会場の広さによってセッティングされているマイクの本数は異なるのですが、通常は

  • 司会者用(1本)
  • スピーチ用(2本)
  • 新郎新婦用(1本)

と、おおよそ4本から、多くても5本程度。

ですから余興用のマイクとして使用できるのは、上記の中でも3本程度。

それ以上増やすことは可能ですが、使用料が掛かる場合があるので注意しましょう。

そのほか、結婚式で楽器を使った生演奏をしようと思うと

  • 譜面台
  • ギタースタンド
  • モニタースピーカー

などが必要になる可能性がありますね。

会場によっては、有料になるかもしれませんがレンタルできる会場、持込可能な会場、持込もできない会場など対応がさまざま。

事前に式場に問い合わせをして、楽器の備品類についても詳細に確認をしておきましょう。

そのほか、式場担当者に確認すべきことはこちらの記事にまとめています。

 

では、式場の担当プランナーへの連絡の方法とは……?

担当プランナーに連絡を取る方法

プランナーへ 問い合わせ
結婚式で生演奏をしても良いのかを、新郎新婦さまを通して確認するのがいちばんスムーズですが、余興の生演奏がサプライズの場合は余興をする人が直接担当プランナーに連絡を取る必要があります。

とはいえ、担当者の名前はわからないですよね……。

その場合には、式場に直接連絡をいれ

  • 結婚式の日時
  • 新郎新婦の名前

以上を電話口のスタッフに伝えれば、担当者につないでもらうことが出来ます。

またその際に、担当プランナーには必ず『新郎新婦へのサプライズ』であることも忘れずに伝えておきましょう。

プランナーに確認するべきポイント

プランナー 確認 チェックリスト
生演奏が可能かどうかを担当プランナーへ確認するときには、以下の4つも聞いておくと、これからの余興準備がスムーズですよ。

1・演奏スペースはある?

披露宴会場のセッティングは、事前に演奏に必要なスペースを伝えておかないといけません。

椅子やテーブルをセッティングするときには、ゲストが行き来しやすく、またサービススタッフが料理をスムーズにサービスできるよう考えられてセットされます。

そのため事前に生演奏するためのスペースを伝えていなければ、結婚式当日に
「楽器を並べる場所がない!」
なんて事態になってしまうことも。

それが披露宴の直前であれば、既にセッティングをしてしまったテーブルを動かすことが出来ない場合もあり、出来たとしても披露宴スタート時間を遅らせてしまう可能性も!
自分たちのせいで他のゲストを待たせてしまうのは、避けたいところですよね……。

必ず演奏をするためのスペース確保は事前に伝えること!
更に、楽器だけではなくアンプやマイクスタンドの数も必ず伝えるようにし、四方どのくらいのスペースが必要なのか具体的に伝えるようにしましょう。

2・演奏する曲はかぶってない?

結婚式で「何度も同じことを繰り返す」のは、縁起が悪く絶対NG。

そこで結婚式の余興で生演奏をするときに注意したいのが、演奏する曲のことです。

もし予定している楽曲が、既に新郎新婦さまが結婚式で使うと決めている曲なら避けるべきでしょう。

ゲストにとっては「さっきも聞いた曲」となってしまいます。

担当プランナーに問い合わせをした時点で、すでに新郎新婦さまがBGMを決めている場合はそれら以外の曲を演奏するようにします。

もしまだ新郎新婦さまがBGMを決めていない場合には、演奏を予定している曲を事前に伝えておけばOKです。

3・当日のリハーサルは出来る?

結婚式当日に、生演奏のリハーサルをすることはできますが、出来る時間は限られています。
ですがリハーサルできれば、本番に立ち会う音響スタッフや司会者とも同時に打ち合わせをすることが出来るので、万全の状態で本番を迎えることが出来るんです。

ただしリハーサル出来る時間に注意が必要です。

一日何件も結婚式をしている式場なら、前の結婚式が終わって、次の結婚式までの時間はとてもタイトなスケジュールになっています。

リハーサル出来る時間はほんのわずかで、しかもピンポイント。

リハーサルの時間に合わせて、式場に到着しておかなくてはいけないので、これもまた事前に確認しておくようにしましょう。

4・控室や着替え室は確保できる?

生演奏に備えて着替えをする場合には、更衣室の有無も確認しましょう。

式場によっては自由に使える更衣室があるところと、有料のところもあります。

特に土日で結婚式が多い式場の場合には、
「そのときになってみないと、更衣室の空き状況がわからない」
ということもあり、その場合には事前に一室控室を確保しておく必要もありますね。

控室や更衣室の対応は、式場によって全く違っています。
余興前に個室を確保したい場合には、担当プランナーに確認すると良いでしょう。

楽器を結婚式場に搬入・搬出で注意すること

楽器 搬入 搬出 注意事項
では大切な楽器を式場に搬入・搬出するときにはどんなことに注意をしておくべきなのでしょう。

気にしておくべきポイントは3つです。

搬入しても良いタイミング

結婚式当日にバタバタと搬入するのを避けるためには、事前に楽器を搬入しておきたいですよね。

ですが破損に注意が必要で、保管にある程度のスペースが必要な楽器は、搬入可能なタイミングが限られています。

多くの式場では、結婚式の前の週の平日なら搬入をOKしているのですが、保管スペースの問題もあり詳細な対応は異なります。

早い段階で搬入が可能な日時を確認しておくと、式場側も保管場所を開けて待っていてくれますよ。

楽器スタンバイができる時間

「一日一件」など貸切が出来る式場の場合は、前日から会場に行って楽器をスタンバイさせることができます。

けれど前述の通り、一日何件も結婚式を受けている式場の場合は、披露宴の直前にしか楽器をスタンバイできません。
そのため楽器の位置やチューニングを短時間で仕上げなくてはいけない場合も……。

結婚式当日のリハーサル時間と合わせて、楽器のスタンバイが可能な時間も聞いておきましょう。

楽器を撤去するタイミング

結婚式で生演奏をする場合には、スタンバイの時間と同様に、撤去する時間の確認も大切です。

友だちの結婚式の次に、更に結婚式が予定されている場合は、撤去時間もとてもタイトになる可能性があるからです。

披露宴が終わったからと、友だちとゆっくり談笑する時間はないかもしれません。

それに二次会の幹事を受けてしまうと、二次会の準備と楽器の撤去の時間が重なってしまい、どちらか一方が疎かになってしまう心配もあります。

結婚式で生演奏を考えているなら、搬入や楽器のスタンバイに、リハーサル。そして搬出が完了するまでのタイミングを確認するようにしましょう。

まとめ

結婚式の余興で生演奏を予定している方へ、担当プランナーとの確認事項や搬入・搬出の注意点をご紹介しました。

生演奏はとても迫力があり、また楽曲次第ではとてもおしゃれな空間を作ることが出来るので新郎新婦さまには喜ばれる余興です。

ですが結婚式本番で失敗しないための練習もさることながら、楽器の搬入やスタンバイなど準備も大変なのが生演奏の難点。

事前に会場側や担当プランナーと必要事項をしっかり確認しておけば、結婚式当日はスムーズに準備することができます。
準備がスムーズであれば、練習の成果を存分に発揮することもできますしね!

大切な友だちの晴れ舞台です。
練習や準備を万全に備えて、結婚式を迎えてあげてください。